ずいぶん前から売り土地として看板がかかっていた物件でした。以前から通りかかる度に「中見てみたいな?なぜ売れないのかな?」って思っていた物件です。
実際中を見てみるとまあ普通に中古住宅では売れないかな、という第一印象。まず1階が細かく仕切られていて窮屈なうえに昭和の家にありがちな板張りこげ茶の内装壁、階段室の微妙な杉の木林のデザイン壁紙等々。
しかしこの1番目の写真のアールになった下がり壁と階段室が見えたとき、リノベーションで何とかしようと思ったのがこの物件を手掛けるきっかけとなりました。
なんか「この物件には色気がある」という感じですかね、なので階段が見える写真の角度はいろいろイメージしましたが、ベストな仕上がりだと思います。また、昭和の応接間をやめてリビングにすることで今回LDKは22畳になり、家の面積の割にLDKが広い感じです。しかしそれは今の平成の住み方に合ってると思います。
DKスペースに3.6mのカウンターを設けました。キッチンから子供さんが勉強してるのが見えるので安心して家事ができます。Ⅼ型にLDKが曲がってるのでDKとⅬが何となくうまく分けられてるのも良いです。
窓を触りたくなかったのでキッチンはセパレートを選択しました。水とガスが一直線ではないのですが、分けることでキッチンの合計全長は3.6mとなり収納力も調理スペースもアップしました。また左右どちらからでもシンクにアプローチできるので家族で料理協力して作る場合には便利です。
中2階に上がる大きな吹き抜け階段室の壁にボルダリングできるようにしたいと思ってましたが、皆から激しく止められたために今回は断念しましたが、オリンピック正式競技になったので、ある意味強行してやっとけばよかったかなと個人的には思ってます。
昭和40年代の和風の家がまったく違ったものに今回もリノベーション出来たかなって思います。
中2階の家はなぜか好きです、またそういう家リノベーション工事したいですね。
記事:坂本隆二
施工工事:有限会社丸興建装社 企画・販売:アールホーム 事業主:西日本不動産株式会社 参考再生施工金額:7,500,000円(消費税・家具代は含んでいません)