松山市内で「○○ハイツ」みたいな名前の付く分譲マンションは昭和48年から昭和の50年初頭に作られたマンションに多いネーミング。なので何かと共用部にもある意味ビンテージ感を感じる部分もあります。
ですが、室内は今後暮らしていくのにそのままではどうにもならない部分も。
ではこの部屋はどういう考えでリノベーションしたのか?
まず部屋を見たときに和室と広縁が特に気に入りました。以前のオーナーさんはこの広縁にベッドを置いて寝ていたそうです。スペース的にはちょうどいい広さ、部屋も狭くならないしベッド出しっぱなしでも障子を閉めれば大丈夫!
ですが今回のリノベではそのまま元使うであろう空間に戻しました。どこかの旅館に来たような感じで良い雰囲気に仕上がったと思います。ご案内した方々も「なんか旅館みたい!」と一様にそう言われてたのが印象に残りました。
玄関の下足入れですが私が小学生だった昭和50年代頃には木造校舎の下足入れや教室後ろのロッカーが木で仕切られてました。その雰囲気で下足入れを作りたいと思い図面を書きました。棚の高さはある程度変えることができます。ご案内する方々が「懐かしい」と言われてたのが印象的でした。
洋間の床材を店舗用のアンティークな仕上げのCFを使ったり、洗面所とかの水周りの床材はフェイクの革素材のようなCF使いましたが、結構皆様の反応もよかったです。
何かのテーマに沿って部屋造りする楽しさとそれを醸し出すためのインテリアや素材探しに奔走した思入れのあるリノベーションとなりました。
解説:坂本隆二
企画・販売:株式会社アールホーム 事業主:西日本不動産株式会社 施工工事:有限会社丸興建装社 参考再生施工金額:4,000,000円(消費税、家具の値段は含まれておりません)