リノベーションする上で一番に考えたのが外観周りでは駐車場が1台分しかないものを2台作ることです。次に既存の間取りが南西の方角にキッチン、真中が7.5畳の和室で東南角部屋が応接間という間取りだったものをどういう風に広く清潔感のある間取りに仕上げ、広いリビングをとりながら個室を一つ設けることでした。そこで元あった廊下部分をリビング予定のスペースに取りこみ応接間をリビングスペースに割り当て、キッチンがあった所を1階の個室にし元の和室部分にキッチンを持ってきて空間的に階段と廊下と玄関一部を部屋に取り込む大胆な間取りにする方向で企画しました。昭和の家には玄関近くに応接間があり、毎日人が来るわけでもないのに万が一のために一番いい部分にそういう無駄な部屋があります。今回はそこにメスを入れたんですが天井の織り上げが良かったのでここは残しました。以前は古いシャンデリアがついていたのですが今風のものに変更しました。玄関扉を開けてすぐにリビングが見えるのは良くないので特注で引き戸を作りましたが中々の仕上がりで好評でした。毎回何か特色のあるリノベを考えていますが外回りの駐車スペースを取るためのに力を入れた初めての物件かもしれません。いつも難易度が高いほど燃えるPROJECTメンバーです。
設計監理:伊藤馨 施工:丸興建装社 企画:坂本隆二 参考リノベ金額:6,000,000円(消費税・家具代は含んでいません)